大切な娘を守るために… 自ら身代わりで殺された母親に称賛の声
子供を常に優先し、愛情をかけて育てていたある女性。その最期の瞬間は、悲しい形で訪れた。
家に押しかけた不審者が、娘の命を狙っていることに気づいた母親。咄嗟に思いついた方法で見事に娘を守り抜いたが、悲しい結果になったことを、『New York Post』などが伝えた。
■娘に起きた悲劇
米国・ルイジアナ州で暮らしていたブリタニー・コーミアさん(34)は、あることに胸を痛めていた。
それは、自身の兄であるボー・コーミア容疑者(35)が、ブリタニーさんの娘を強姦してしまったこと。娘は近く出廷し証言することになっており、警察もコーミア容疑者の有罪を確信するほど、証拠は揃っていたという。
そんな中、コーミア容疑者は「姪に証言させたくない」と考えるように。そこで思いついたのが、知人にお金を渡して姪を殺させることだった。
■殺害計画を実行
コーミア容疑者に話を持ちかけられた知人の男らが、容疑者に代わって殺害の実行を決意。1月13日にはブリタニーさんの家に行き、娘の名前を出して「会わせろ」と要求した。
男が銃を持っていることに気づいたブリタニーさんは、娘に危険が迫っているのを察知。躊躇すらせず「それは私です」と身を乗り出し、直後に銃弾を浴びて死亡した。
その日たまたま遊びにきていたブリタニーさんの隣人も男ともみ合いになり、やはり撃たれて死亡。ブリタニーさんが守ろうとした娘はクローゼットに隠れ、難を逃れた。
その後、捜査を開始した当局は「姪の死を望む理由があった」としてコーミア容疑者を逮捕。雇われた知人2名も逮捕され、関与を認めた。