女性警察官が9歳少女の目に唐辛子スプレー 市警に猛省求める市長が映像公開
市長は警察官のボディカムが捉えていた映像の提出を求め、市警に猛省させるために一般公開を決断した。
米国・ニューヨーク州のロチェスター市のある家庭で、9歳の少女が錯乱状態に陥っているとの通報を受け、現場に急行した警察官たち。自宅から外に連れ出された少女のその後について、驚きの事実が明らかになった。
地元メディアの『Democrat & Chronicle』や『NEW YORK POST』が報じ、市民の間に波紋を広げている。
■「パパを呼んで」と泣き叫ぶ
事件はロチェスター市の住宅街の一角で、雪がシンシンと降り積もる1月29日に起きた。ある家庭で大変な騒乱が起き、パトカー数台に分かれて警察官が出動。「ママを殺して私も死ぬ」と泣きわめく少女を外に連れ出した警察官は、抵抗する少女の腕をつかんで背中に回し、手錠をはめた。
警察署に連行されると分かった少女は、「パパと会いたい」「逃げたりしないからパパを連れてきて」と泣き叫び、どうしてもパトカーに乗りたくないと抵抗を続けた。
■2名が唐辛子スプレーを…
女性警察官は「言う通りにして」「パパを探してくるから」と必死に説得するが、納得せず泣き叫ぶ少女。するとその警察官は唐辛子スプレーを手に取り、少女の顔面に吹き付けた。痛くても手は背中にあり、少女は何度も「目を拭いて。拭き取って」と訴えている。
別の警察官もスプレー缶を上下に振って準備していたことから、大人しくさせたいと思えば、年齢にかかわらず、日常的にそれを使用しているのかと疑う展開だった。
■警察に激怒した女性市長
この件に関し、被害の訴えを知った女性市長のラブリー・ウォーレンさんは、現場にいた警察官のボディカムの映像を提出させてチェック。市警に猛省を求めたいとして、映像の一般公開を決定した。
同時に記者会見を開いた市長は、「母親を殺して自分も死ぬと喚くなど、錯乱があまりにもひどかったという説明でしたが、母親も少女を強く叩くなどしており、9歳の少女に対してこれはあまりにもひどい扱い。警察は子供や家族を守るため、他にやるべきことがたくさんあるはずです」と批判した。
■家庭にはそもそも大きな問題か
1月31日にYouTubeで公開された動画の再生回数は急増し、多数のコメントも寄せられている。
警察に対し、「9歳の少女にそんな大人数で…」「警察に強い恨みを持つ人間を、また1人増やしてしまったのでは」といった批判の声がある一方、「警察を相手にここまで抵抗するこの子もすごいな」「警棒やテーザーを使用することが必要な場合もある」と擁護する声も。
姿が見えない父親、ヒステリックな母親。この家庭にはそもそも大きな問題があると同情し、少女の精神状態や目を心配する人が多いようだ。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)