昔なつかしい駄菓子の終売が相次ぐ 「日本一のだがし売り場」に想いを聞いた

駄菓子屋文化の灯を消さない覚悟の副社長。その想いに迫った。

2021/02/05 09:30

日本一のだがし売り場店内
(写真提供:日本一のだがし売り場)

昨年は1970年頃から販売が続いていた「不思議なけむりが発生する」おもちゃの販売終了を取材した。先月は名古屋市の駄菓子店閉店について代表から話を聞いた。今度は創業111年の歴史を持つ駄菓子メーカーが4月末で廃業することがわかった。


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■様々な要因が重なった結果

「10円あたり付きキャンディ」でおなじみのアメハマ製菓は、新型コロナウイルスによる影響や原材料費の上昇、設備の老朽化等を理由に廃業することを公表。

「いつ終息するとも知れないコロナウイルスの影響は計りしれない」と認識し、経営継続は困難となったとしている。

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■利益を出しづらい業種のため

岡山県瀬戸内市で「日本一のだがし売り場」を営む安達副社長は、駄菓子屋文化が衰退の一途をたどっていることを憂いている。昔、駄菓子屋は放課後に集う憩いの場であり、小遣いの範囲で自分の好きなものを買い、店主と触れ合う社会勉強の場でもあった。

駄菓子は名古屋が発祥で、その後大阪商人がバラエティを増やしていった。しかし、駄菓子は10円のものも多く値上げがしずらい面もあり、徐々にメーカーの経営体力を奪うことに。

特にあたりつき駄菓子は、交換する手間がかかるため、量販店は敬遠するという。そんな複雑な要因が重なりあい、利益を出しづらい業種になってしまったため、後継者がいても事業継続を断念するケースが増えている。

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