厄年は不幸な年ではなくステップアップだった? チコちゃんがルーツを解説
『チコちゃんに叱られる』で厄年について解説。元々は「役年」と言われていたようだ。
22日に放送された『チコちゃんに叱られる!!』(NHK)で扱われたテーマのひとつ、「厄年ってなに」が注目を集めている。
■厄年は約年
チコちゃんの気になる回答は「厄年は役年」という。同じ発音だが、異なる意味の言葉があるようだ。厄年は地域・神社によって違いはあるが、数え年で男性が25歳・42歳・61歳、女性が19歳・33歳・37歳とされている。
厄年は災難な年という印象がついているが、昔は人生の節目の年齢といった意味だったようだ。しかし、厄年に悪い意味が全くないわけではなく、転機を迎える年だからこそ精神的・身体的に不安定になりやすいため、病気やケガに気をつけるという意味もある。
■江戸時代の厄年は…
江戸時代、男性の場合は25歳で結婚適齢期を迎え、社会的に1人前として扱われるように。続く役年である42歳は、働き盛りの年で家長の座を譲り受ける年、61歳になると長老と呼ばれ、隠居する年だという。
一方女性は、19歳で結婚適齢期、33歳に嫁ぎ先の一員として認められ、37歳に姑から嫁に対し「しゃもじ返し・へら渡し」が行われる。
しゃもじ・へらは、食べ物を分配する道具であるため、主婦の象徴ともされる。つまり、正式に姑から嫁に家事や家計が任される。適齢期に結婚した2人は男性が42歳、女性が37歳で夫婦で家を取り仕切ることになっていた。
責任が重くなるタイミング・年齢を厄年と呼んでいた。変化があるからこそ、注意しなければならないとされていたようだ。
■2割が「厄年の威力感じた」
しらべぇ編集部が全国10代〜60代の男女1,789名を対象にの調査を実施した結果、全体の23.3%が「厄年の威力を感じた」と回答した。
厄年の意味を考えると、現在は年令によるステップアップはほとんどないため、関係ないといってもいいかもしれない。しかし、気になってしまうのが人間の性。解説を聞いても厄年にはお祓いにいきたくなってしまう。
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(文/しらべぇ編集部・Aomi)
対象:全国10代~60代の男女1,789名(有効回答数)