茂木健一郎氏、鼻出しマスクでのテスト失格を批判 「試験官側の対処が稚拙」
共通テストのマスク問題に、脳科学者の茂木健一郎氏が持論。ユーザーからの反応も大きく分かれている
■多くの賛否の声を受け反論
この反響を受け、茂木氏は同日午後に再びブログを更新し、「ぼくが問題にしたいのは、そういうステレオタイプ、紋切り型の世間知ではこぼれ落ちてしまう個性、他者性の話」と反論。
その後のツイートでも、「注意されたらおとなしく従うということが悪意ではなくできない個性もあります。しかもマスクという人によって身体性知覚が異なるものが対象なのに。明らかに試験官側の対処が稚拙」と述べ、一連の騒動を「マスクゲート」と命名した。
鼻出しマスクの件、非典型的な個性に向き合い、包摂することが本質。注意されたらおとなしく従うということが悪意ではなくできない個性もあります。しかもマスクという人によって身体性知覚が異なるものが対象なのに。明らかに試験官側の対処が稚拙。記録して後に事情も聞けた。これはマスクゲートだ。
— 茂木健一郎 (@kenichiromogi) January 18, 2021
■10年前の入試でも…
夕方になると、YouTubeに「鼻出しマスク受験生の失格事件(マスクゲート)に見る多様性理解の欠如」と新たな動画を投稿。
「マスクというのは身体的には負荷を与えるもの」「人によっては苦しい思いをすることもあるわけだから、事前に配慮するのが当然」など、賛否渦巻く中で持論を貫いたのだった。
茂木氏はちょうど10年前にも、Yahoo!知恵袋を使った京都大学の入試カンニング事件に関し、警察へ被害届を出した京大や大々的な報道をした大手メディアを批判。
「クズ新聞、クズテレビ、クズ大学、これで満足したか?」と、かなり厳しい表現で怒りをにじませていた。今回もまた、強く思うものがあったのだろう。
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(文/しらべぇ編集部・玉山諒太)