90代男性が臓器提供で女性を救い大往生 遺族は「誇らしい」
元気に長生きした男性が、数日の入院を経て脳死に。だが臓器の状態がとても良かったことからドナーになり、女性の命を救った。
■男性から女性に命のバトン
男性の臓器をもらうことになったのは、56歳の女性患者だった。肝臓、腎臓ともに回復不可能な状態まで悪化していた女性は、まずは肝臓の移植手術を受けることに。それが終了した後に腎臓の移植手術を受け、どちらもうまくいった。
92歳という超高齢者が脳死後に臓器を提供するケースは非常に稀だというが、今のところ女性患者の状態は落ち着いているという。
■遺族のコメント
男性の遺族は、「確かにつらい決断でしたが、臓器提供に同意したことを今は嬉しく思っています」とメディアにコメント。妻は男性の最期を振り返り、「お別れする段階になりながらも、立派に人様のお役に立てました」と話しているという。
超高齢になるまで健康で、家族にも恵まれた男性。その人生の締めくくりを振り返った遺族は、男性をとても誇りに思っていると明かした。
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(文/しらべぇ編集部・マローン 小原)