90代男性が臓器提供で女性を救い大往生 遺族は「誇らしい」
元気に長生きした男性が、数日の入院を経て脳死に。だが臓器の状態がとても良かったことからドナーになり、女性の命を救った。
健康な老後を過ごしていたものの、突然不調を訴え脳死状態になった男性。その後に家族が臓器提供に同意し、病気で苦しんでいた女性を救ったことを、『Times of India』などが伝えた。
■高齢男性が体調不良に
インドで暮らしていたある高齢男性(92)が、1月5日に体調の異変に気付いた。
手足にまるで力が入らない、これは普通の状態ではない。そう自覚したことから病院に行き検査を受けたところ、出血性脳卒中を起こしていることが明らかになった。
そこで手術を受けたものの、男性の状態は悪化する一方で、7日には脳死状態に陥った。
■臓器提供に同意した遺族
数日前まで、とても元気で活動的でもあったという男性。それもあってか、臓器は申し分なくしっかりと機能していたため、医師らは「臓器のご提供を検討していただけないでしょうか」「必要としている患者さんがいるのです」と遺族に伝えた。
男性が脳死状態だと聞き悲しみに暮れていた遺族だが、臓器の提供に同意。医師らは、さっそく移植手術の準備を進めることにした。