ベテラン女教師がマスク着用を徹底指導 逆らう生徒4人の顔に消毒液を噴射し逮捕
日本でも話題になる自粛警察やマスク警察。行き過ぎは良くないが、自分と大事な人たちの健康と安全を守るために、大人たちはみな真剣だ。
女の高校教師が、コロナ禍におけるルールを守ろうとしない生徒4人に激怒。感情のコントロールを失ってしまったことを、アメリカのメディア『FOX 13 NEWS』や『WFLA-TV』などが報じている。
■注意を無視され立腹
アメリカ・フロリダ州ピネラス郡のラルゴ市で1月7日午前、ラルゴ高校で教師をしていたクリスティーナ・レゼターという51歳の女教師が逮捕された。
マスクをきちんと着用していない生徒4人に注意したところ、軽くあしらわれて腹を立て、スプレー式の消毒液を彼らの顔や体に強く吹きかけ、通報されたのだ。
■ベテラン教師だった容疑者
未成年者に対する危険極まりない虐待行為があったとして、警察に逮捕されたレゼター容疑者。翌日8日には裁判所に出廷し、今回の事件の経緯や動機を詳細に語った。
同容疑者はラルゴ高校で学習障害を持つ生徒たちに数学を教えており、21年間の教師生活のうち、18年間を同校で過ごしていた。今回の騒動は終始監視カメラに収められており、「映像を見れば、私のしたことは間違っていないと理解してもらえるはずだ」と主張したという。
■異例の保釈を認めた裁判所
レゼター容疑者を良く知るという隣人は、メディアの取材に「被害に遭った生徒たちやそのご家族は気の毒」とコメント。その一方で「逮捕は行き過ぎていると思います。新型コロナウィルスのパンデミックの影響下で、どの教師も大変なプレッシャーを感じながらマスク着用の指導にあたっているのですから」と、同情も示している。
レゼター容疑者の教師としての評価なども考慮し、裁判官は「大変異例なケースではありますが」として、保証金の設定もなく今月14日の保釈を決定した。ただし州の検事当局はこれに不服を訴えている。
■マスクは窮屈?
夏のマスクは、暑さゆえに嫌がる人が多かった。実際にしらべぇ編集部が全国10〜60代の男女2,168名に調査したところ、63.6%もの人が「夏のマスクが鬱陶しくて仕方ない」と回答している。
性年代別で比較すると、全年代で女性の割合が高く、美容の面でストレスがたまってしまうとの声も多い。
しかし、緊急事態宣言が再び発令されたことからも分かるように、新型コロナウィルスの感染者数は増え続ける一方だ。不満を言っている場合でないことを誰もが理解し、一丸となって感染拡大を食い止めることが重要だろう。
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(文/しらべぇ編集部・桜田 ルイ)
対象:全国10代~60代の男女2,168名(有効回答数)