チコちゃんが「門松」の疑問に迫る 誰もが知る歴史的人物にルーツが?
『チコちゃんに叱られる』で門松が斜めに切られている理由を解説。歴史的なあの人物が大きく関係しているようだ。
8日に放送された『チコちゃんに叱られる!!』(NHK)で扱われたテーマのひとつ、「門松の竹が斜めにカットされているのはなぜ」が注目を集めている。
■門松には竹がなかった
チコちゃんの気になる回答は、「徳川家康の八つ当たり by要筐辨志」という。徳川家康の八つ当たりで竹が斜めになったようだが、一体どういう意味なのだろうか。
戦国時代まで遡ると、元々の門松は竹がさされておらず、松だけだった。後に竹がさされるようになったが、現在のように斜めにはなっていなかった。真っ直ぐな状態の竹を「ずん胴」と呼んだようだ斜め切りになっている状態を「そぎ」と呼び、現在では門松の主流に。
■徳川家康の八つ当たりが原因で
今から400年以上前に徳川家康・織田信長軍と「甲斐の虎」こと武田信玄との「三方ヶ原の戦い」が行われた。この戦いで武田信玄に完膚なきまでたたきのめされた徳川家康。
徳川家康は浜松城まで逃げたが、武田信玄が手紙を送った。手紙には一句「松枯れて 竹、類なき あしたかな」と書かれていたそうだ。松とは徳川家康の旧姓・松平から来るもので、「松(徳川)は枯れて衰え、竹(武田)には栄える未来があるだろう」という意味だ。
これを見た徳川家康は怒り、家来たちが揃えた門松の竹の先を切り落とした。これが「そぎ」の竹のはじまりのようだ。
■徳川家康の返歌は…
ちなみは徳川家康は、武田信玄の一句に対して「松、枯れで 武田首なき あしたかな」と返したという。この返歌は「松は枯れず、武田の方こそ首がなくなる」という意味で、原文では、武田信玄の一句を自分の都合良くなるように濁点をつけて真逆の意味にした。
門松の竹は、斜めに切られていたほうが見栄えも良いということで、人気が広まっていったのだという。番組では、これは諸説あるうちのひとつと紹介し、テーマを締めた。
・合わせて読みたい→かき氷の旗には意外な秘密が? そのルーツは明治時代にあった
(文/しらべぇ編集部・Aomi)