小籔千豊、「おばけ屋敷からおばけを抜く」前代未聞の実験に感銘 「お笑いに近い」
NHK・Eテレの注目番組『サビ抜きで。』第2回放送が3日に行われる。その見所について小籔千豊に聞いた。
■息子への反省
———おばけ屋敷には行きたくなりましたか?
小籔:いえいえ、行きたくなりませんでしたよ(笑)。
行きたくなるような番組ではないということだけは言っておきたいですね。
———失礼いたしました…! ちなみにおばけ屋敷に関するエピソードはありますか?
小籔:うちの息子が幼稚園生のころ、おばけ屋敷に行ったことがありました。
だいぶ怯え倒していたのですが、「俺が死んだら、ママとねえね(姉)を守るのはお前なんだから行け!」と言い聞かせて。
でももう二度とやめておこうとも。なんかパワハラみたいじゃないですか。息子を千尋の谷から突き落とした気持ちだったんですが、これはやりすぎと思い今では反省しています(笑)。
■お笑いにも共通する「緊張と緩和」
———緊張と緩和が恐怖を生む。そんなメカニズムについても詳しく解説がありましたね。
小籔:おばけ屋敷の緊張と緩和と、お笑いにおける緊張と緩和は、広い意味でとらえるとだいぶ近いものがあるとも思いました。
桂枝雀師匠は、落語の中で緊張と緩和を意識され笑いをとられていたのを幼い頃テレビを見て覚えています。
吉本新喜劇に入ってから、お客さんに笑っていただくメカニズムを考えている時、辿りついた一つの方法がそれでした。
———番組では、恐怖を感じやすい人とそうでない人がいると説明されていました。
小籔:お笑いもそうかもしれません。
同じものを見ても、よく笑う人とそうでない人がいる。「あんまおもろないわ」と笑えない人は笑いを理解していないのかな…と思っていましたが、脳の仕組みとか捉え方が違うためだと、今日先生のお話を聞いて改めて感じました。
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(取材・文/しらべぇ編集部・キモカメコ 佐藤)