2歳娘を虐待死させた恋人をかばい… 人形で生存を装った母親に20年の実刑判決
母親は2歳の娘と同じような背丈の人形を見つけ、購入するとさっそく娘の服を着せた。
米国・テキサス州ガルベストン郡の裁判所で、このほど23歳の女の被告に懲役20年の実刑判決が言い渡された。幼い我が子の命より恋人を選んだために、罰を受けることになった女の話題を、地元メディアの『Click2Houston』『KHOU-TV』などが報じている。
■母親が警察に通報
2018年10月、テキサス州カレッジ・ステーション市の警察に、「2歳の娘が突然行方不明になった」という通報が、ある公園から飛び込んだ。
行方不明になったのは、通報者であるシングルマザーのチャウンドラ・クリストンと遊びに来ていた、娘のハザナ・アンダーソンちゃん。160人もの警察官による大規模な捜索が行われたが、その姿は発見されなかった。
■友人の証言で新展開
ところがその後、チャウンドラの友人から貴重な証言が警察に飛び込んだ。
友人は「ハザナちゃんに似た背格好の人形を、ベビーカーで連れて歩くチャウンドラを見かけた」と証言。これを受けた警察は、彼女がよく買い物をしているスーパーマーケット『ウォルマート』の防犯カメラの映像を確認した。
そこには確かに、ハザナちゃんが失踪した日と同じ服を着た”幼児”をベビーカーに乗せ、押しているチャウンドラの姿があった。しかし人形はその後、駐車場のゴミ箱に捨てられていた。
■人形で娘の生存を偽装
チャウンドラが関与していると疑い始めた警察は、事件のすぐ前に彼女がハザナちゃんを連れてヒューストンに向かっていたことを突き止めた。そこではケニー・ヒューエットという恋人とホテルで会っていたが、カレッジ・ステーション市に戻って来たとき、連れていたのは人形だったことも判明した。
それらの情報で問い詰められたチャウンドラは、ヒューエットがハザナちゃんを虐待して殺害し、ガルベストン郡テキサスシティのモーゼスレイクという湖にふたりで遺体を捨てたこと、人形はハザナちゃんの生存を装うために用意されたことなどを供述。
両者は殺人、死体遺棄、証拠隠滅などの容疑で逮捕・起訴された。その数日後、ハザナちゃんの遺体は湖から引き上げられている。
■無罪を主張した母親
2019年11月に有罪答弁を行い、懲役20年の実刑判決を受け、すでに投獄されていたヒューエット被告。一方のチャンドラ被告はなおも自身の無罪を主張していたが、約1年後となるこのほど、やはり懲役20年の実刑判決が下ったという。
幼い我が子よりも、恋人を選んだチャンドラ容疑者。ネットには「この母親に極刑を」「天国ではハザナちゃんが幸せになれますように」との声があふれている。
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(文/しらべぇ編集部・桜田 ルイ)