忘年会シーズンの恐怖・駅での酔っ払い それ以上に危険な「4割の勢力」が怖すぎる
悲しいことに、決してゼロにならない駅員への暴力事件。果たしてどういった切っ掛けで起こっているのだろうか…。
■年末はやはり酔っ払いが多い?
新型コロナウイルスの影響で今年は自粛のムードが色濃いが、12月末と言えば忘年会のシーズン。必然、酔った状態で深夜の電車に乗る人も増え、駅内での暴力事件も他の月より増加するようにも感じられる。
しかし同協会の広報に過去数年の傾向を共有してもらったところ、「12月にもこういった事件はしばしば起こっておりますが、他の月と比較して極端に多いわけではございません」とのこと。
一方で「曜日別」や「時間帯別」の事件発生データを問い合わせると、「金土日曜日の発生件数が比較的多く、時間帯は22時以降が多くなっていますね」という回答が。「週末」の「遅い時間帯」は、特に注意が必要と言えるだろう。
■素面で駅員に暴力を振るう人々
19年のデータによると、駅員へ暴力を振るった人物の61.3%が「飲酒あり」の状態で、残り24.1%が「飲酒なし」、14.6%は「不明」の状態であるという。
では「飲酒なし」で素面の状態の人は、どんな状況で駅員に暴力を振るってしまうのか。広報によると「一例として喧嘩の仲裁に入った駅員への暴力、が挙げられます」とのことだ。
構内で暴れられるだけでも迷惑なのに、その仲裁に入って殴られる…駅員にとっては誠に理不尽極まりない暴力である。中にはカッターナイフなどの凶器を取り出し、「殺してやる」と喚き出す人物もいるようだ。
■「件数」自体は減っているのだが…
今年は緊急事態宣言による移動制限やテレワークの推奨を受け、電車の利用客そのものが大きく減少。そういった影響もあって20年度上期の事件発生件数も減っているのだが、「輸送人員の減少値」と比較すると、依然として高い水準にあるという。
多くの人が利用する「駅」という公共の場だからこそ、節度やマナーをしっかりと遵守してもらいたい。
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(取材・文/しらべぇ編集部・秋山 はじめ)