今週末にも「南岸低気圧」発生か? 東京の雪は一発屋

週末にかけて「南岸低気圧」が発生の予報も。関東地方が雪になる可能性は…

2020/12/21 11:00

■日本海低気圧になることも

この低気圧が今後、日本の南岸を進めば南岸低気圧となり、関東や東京に大雪を降らせるわけです。

しかし南岸低気圧は、少し予想が変わっただけで「日本海低気圧」になることがあります。“南岸”ではなく“日本海”を低気圧が進むパターンです。

低気圧が日本海へ進むと、関東は雨になります。このコースの違いの他にも、様々な複雑な条件が絡み合うため、関東(東京)の雪予報は困難を極めます。


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■27パターンの予測から判断する雪予報

こちらは気象庁の予報システムの一つ「全球アンサンブル予報システム」です。日本の気象庁は27つのコンピュータの計算を走らせて、ブレ幅をふまえた上で週間予報を作成しています。

天気予報

その27つの計算のうち、赤で囲った8つが南岸低気圧の予想をしています。その他の19は、日本海または日本の真上を低気圧が通っていく形ですから、まだ関東や東京で大雪・積雪の可能性は高くありません。しかし、ゼロとも言い切れない状況です。

民間気象会社の予想を見ると、27日(日)~28日(月)の東京に雪マークを付けているのはウェザーマップ社のみ。ウェザーニューズ社は雨、日本気象協会は曇りマークでした(21日朝時点)。

今後、26日(土)~28日(月)の低気圧の予測がどう変わってくるのかに注目です。

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(取材・文/気象予報士・千種ゆり子

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