「GO TO トラベル全国一時停止」の波紋　人気温泉地への影響について聞いた

関連記事:話題の「Go To キャンペーン」批判の中で割引対象の問合せも急増していた

■箱根駅伝のイベントも中止

正月は箱根駅伝で大いに賑わうはずだったが、来年は「無観客開催」のため、芦ノ湖での甘酒等の振る舞いは一切行われない。また、協賛社のサッポロビールによるドリンク販売等も中止される。

担当者は、「観光客通しの感染拡大も考えられるため、国の決めたことには従うしかない」と今回の方針に一定の理解を示した。

関連記事:『とくダネ』カズレーザーの「グッと楽になる」発言に称賛の声続出

■街全体に経済損失

年末年始人気温泉宿ランキングに複数の宿がランクインした鬼怒川温泉。日光市観光協会鬼怒川支部の担当者は、「年末年始は例年満室状態。今年はGO TOキャンペーンを利用した客がほとんどで、これからキャンセルが出ることが予想される」と話す。

また、「宿がキャンセルになると、そこに出入りしている業者も大きな影響を受け、生産者もダメージを受ける。街全体の経済的損失は、計り知れない」と嘆く。

さらに「GO TO トラベル利用者の予約は、旅行業者を通している場合が多いので、業者は大変なことになっているのでは」との懸念を抱く。案の定、都内の大手旅行代理店担当者は、「昨日の発表以降コールセンターも含め、電話がなりやまない」と述べた。