埼玉の天台宗寺院、『鬼滅の刃』愛がスゴい　煉獄さんも猗窩座と仲直りするレベル

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■世界に1つしかない貴重な「炭治郎」

寺院内に飾られているのは、仏師・小塚友彦氏が木彫りで作成した『鬼滅』主人公・竈門炭治郎（かまど・たんじろう）の像。ヒノカミ神楽を舞う姿を見事に捉えた逸品で、木彫りに秘められた勢いと迫力は圧巻のひと言である。

世界に一体しか存在しない貴重な像で、年内いっぱいは午前9時から午後4時まで寺院内で公開しているとのことなので、『鬼滅』ファンは見逃さないようにしたい。

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■副住職が鬼滅ガチ勢だった

記者は今回、最明寺の副住職である千田明寛氏に取材を敢行。仏教的視点から見た、『鬼滅』の魅力について詳しく聞いてみた。

昔から『週刊少年ジャンプ』を愛読していた千田氏は『鬼滅』も連載時から読んでおり、好きなキャラは炭治郎とのこと。「他の漫画と違い、 炭治郎が鬼にかける情けや仲間に向ける言葉、悪者の鬼たちの悲しいエピソードなどに仏教的な要素が垣間見えると思っていました」「具体的には慈悲や布施の精神ですね」と、仏教的な考察を語ってくれた。

また、「今は人間関係が希薄になった世の中だと言われていますが、 炭治郎を中心に集まる仲間たちの温かさが世の人々の心に刺さった要因じゃないかと、私は感じています」と、大ヒットの背景を分析している。

仏教界にも鬼滅ブームが来てます👺🤲

観音様の化身のような炭治郎になれるよう私も精進します🙏

鬼滅の輪袈裟(わげさ)お楽しみください pic.twitter.com/XFAWGrOYd0

— 千田明寛 （最明寺 副住職) (@saimyou_kun) December 6, 2020

ちなみに千田氏は、寺院での催し事があるタイミングでは、『鬼滅』キャラを連想させる輪袈裟を纏うこともあるのだとか。完全にノリノリである。

今月12日には『鬼滅』メインキャラの1人、嘴平伊之助（はしびら・いのすけ）が川越市に遊びに来るという情報をキャッチしたため、こちらの潜入取材記事も追って公開したい。