頻発する家政婦トラブル 逮捕の女は食べ物に尿・月経血を混ぜた容疑を否認
家政婦が信頼できる人柄であることに加え、雇い主が丁寧に接することも重要ではないだろうか。
家政婦と雇い主の間に生じる様々なトラブル。時には現金をくすねる、食べ物に異物を混ぜるといった嫌がらせ行為に発展することもあるようだ。極めて不快な事件が起きていたことを、アジアのメディア『The StraitTimes』『ChannelNewsAsia』などが伝えている。
■家政婦は容疑を否認
事件はシンガポール北東部の町センカンのある家庭で2018年12月に起きた。
家政婦が調理した食べ物を口にした家族が違和感を訴えたもので、月経血と尿が混じっていたことが判明。その後、カナレス・ロウェナ・オラというフィリピン国籍の43歳の女が暴行容疑で逮捕されていた。
事件から2年が経過し、今月2日にその予備審問が行われたが、オラ被告は一貫して容疑を否認。雇用主に対する感情や犯行動機なども、まったく見えてこなかったという。
■ツバ、尿、血液を混ぜた家政婦も
家政婦を雇う家庭が少なくないシンガポールだが、今年1月には、隣町のプンゴルで働く30歳のインドネシア国籍の家政婦が現金をくすね、食事にツバ、尿、月経血をジュースに混ぜて逮捕・起訴され、懲役6ヶ月の実刑判決が下っていた。
もしも裁判で有罪判決が下れば、最高で懲役1年の実刑判決、および損害賠償や罰金の支払いを命じられるであろうとみられることから、オラ被告も簡単には罪を認めないことが予想されている。
■嫌がらせに走りがちなのは…
一般的にみて、女性は男性より「嫌がらせ行為」に走りがちなのだろうか。
しらべぇ編集部が全国20〜60代の有職者男女1,040名を対象に調査したところ、「職場で嫌がらせをしたことがある」と回答したのは全体の12.9%。男性13.4%、女性12.1%と、むしろ男性に多い傾向が明らかになった。
性年代別にみても、50~60代の女性が1割を下回るのに対し、50代男性はなんと18.7%。嫌がらせが得意なのは男性も同じ、むしろそれ以上かもしれないという結果は意外とも言える。
■家政婦トラブルの原因
裕福な国では、家政婦のほとんどが近隣諸国からの出稼ぎだといわれ、いかに誠実で信頼できる人物を雇うかが課題だ。また、待遇や雇用主の態度に次第に不満や悪感情が募り、トラブルに発展するケースも少なくないという。
オラ被告については公判前手続きが来年1月25日に予定されており、そこでの罪状認否に注目が集まっている。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)
対象:全国10代~60代の有職者男女1040名 (有効回答数)