アーティスト・佐藤ミキ デビュー曲「名もない花」で存在してはならない恋心を描く
新人アーティスト・佐藤ミキが12月2日にデビューシングルをリリース。作品について本人に聞いてきた。
12月2日にデビューシングル「名もない花」をリリースした、アーティスト・佐藤ミキ。新人ながら繊細さと力強さのある「シルキーボイス」を持ち、すでに注目株として一目置かれている。
そんな彼女のデビューシングルは、人気アニメ『魔法科高校の劣等生 来訪者編』のエンディングテーマに起用されており、これから躍進していくに違いないと思ったしらべぇ編集部は、彼女にインタビューを行なった。
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■元々はハスキーボイス?
インタビューで初対面を果たすと、新人とは思えないほど落ち着いた雰囲気の彼女。軽い挨拶を交わし、インタビューに移る。
———事前にスタッフより「声が抜群に良いアーティスト」「今後絶対に人気が出る」と話を聞いていましたが、実際に楽曲を聞いて納得でした。
佐藤:ありがとうございます!(笑)
———関係者やファンの間で「シルキーボイス」というワードが度々使われていていますが、本人的にはどう思っていますでしょうか。
佐藤:生まれた時からこの声なので、最初に「シルキーボイス」って言ってもらえた時はそうなんだ!? という感じでした(笑)
今回で言うと、「名もない花」はバラードなんですけど力強さをしっかり出したいと思っていたので、「柔らかさの中に芯がある声」と感じていただけたのかもしれませんね。
元々、高校生くらいの頃はハスキーボイスだったんですけど、ボイストレーニングを始めてからハスキーさが抜けて芯ができたんです。筋トレなどをしたことで、重さと言うか深さも出るようになりましたね。
■「名もない花」の意味は…
アニメに自身の楽曲が起用されるというのは、アーティストとして一つステップアップしたといっても過言ではないだろう。聞くと、喜びの中に緊張もあったのだとか。
佐藤:最初はデビューシングルがアニメに起用されると聞いて嬉しかったんですけど、すでにアニメの1期があって、映画も出ているという状態から参加させていただいたので、プレッシャーというか…「どういう風に見られるのかな?」という緊張感はありましたね。
ただ、アニメの映像とすごくマッチしていましたし、放送後のコメントで「すごく馴染む」「映像と合ってる」というお声を頂いたので、あぁよかったなと(笑)
———一安心ですね(笑)ちなみに、楽曲はどのようなコンセプトなのでしょう。
佐藤:この楽曲はヒロイン・司波深雪の感情や心情を描いた楽曲になっているんです。深雪がお兄さんに特別な感情を抱いていて、妹だから側に居られるしそれに不満はないけれど、いつかそれ以上の気持ちが表に出てしまいそうになった時に、お兄さんに知られてはいけない、好きだけど隠さなければならない…そういう葛藤を曲にしました。
「好きだけど表に出せない」というもどかしさ・切なさにも焦点を当てた楽曲になっていますので、行き場のない深雪の気持ちとリンクさせて、“自分の中に咲いている秘めた感情”という意味を込め、「名もない花」というタイトルにしました。
また、ジャケットには黒い花が描かれているのですが、この世に純粋には存在しない花の色なのであえて黒色になっているんです。