SNSで美少女になりすました30代男 猥褻写真を交換した少年らを脅して逮捕
星の数ほどあるSNSのアカウント。どんなに魅力的な人を見つけても、ただ眺めているのが無難かもしれない。
見ず知らずの人にのめり込み過ぎ、コンタクトをとるのは危険が伴う。思わぬ事件に巻き込まれた少年たちの話題を、英国のメディア『Metro』『BBC』などが伝えている。
■ターゲットは少年ユーザー
英国・ノーフォーク州キングス・リンで、デヴィッド・ウィルソンという36歳の男が逮捕された。13歳の美しい少女を装ったアカウントをフェイスブックに開設し、コンタクトしてきた少年ユーザーから猥褻画像を入手していた罪に問われている。
騙されたユーザーは12歳から15歳までの少年ばかりで、少なくとも20人。自身ではなく、友人や4歳の弟の写真を送った少年もおり、そちらの被害は51人にものぼる。
■送った写真の見返りを要求
ウィルソン容疑者は、プロフィールに美しい少女の写真を利用。魅せられた少年たちを、スナップチャットやフェイスブックのメッセンジャーに誘導し、肌を露出させた少女の画像を送る代わりに「あなたの裸の写真も見たい」と要求していた。
ところが「幼い弟の裸の写真も送って」といった要求を不審に感じ、少年たちが以降のやりとりを拒むようになると、同容疑者は「過去にもらった画像や動画をオンラインに流出させる」と脅迫してきた。
■小児性愛者だった容疑者
この事件は、英国家犯罪対策庁(NCA)内の未成年者をサイバー犯罪から守る組織の捜査で発覚していた。
2016年から今年まで犯行は5年間も続いていたが、少年たちは恥ずかしさを理由に親や教師に相談できず、絶望感から自殺すら考えた少年もいることがわかったという。
ウィルソン容疑者の起訴にあたって、罪状は96件にも及ぶ。判決は来年1月12日に下される予定だ。
■他人からから届くDM
しらべぇ編集部が、全国10〜60代のSNSを利用している男女1,044名を対象に調査したところ、「見ず知らずの人からSNSでDMが送られてきたことがある」と回答したのは全体の37.0%だった。
性別では男性33.6%、女性39.8%と女性のほうがDMを受け取っている人が多く、年代ではSNS世代と言われる通り10代が突出している。
だが、このたびの事件のように、SNSには詐欺やアカウント乗っ取りなどのリスクが少なからず潜んでいる。どうか巻き込まれないよう注意していただきたい。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)
対象:全国10代~60代のSNSを利用している男女1,044名 (有効回答数)