新型コロナ感染者が宿泊療養施設を一時脱走 その真相を神奈川県に直撃

宿泊療養施設を脱走した感染者の動機はいったい何だったのか。脱走した後に医療従事者が行ったこととは…。

2020/11/25 13:55

神奈川県庁

神奈川県内の新型コロナ感染者の入院数は434名で、療養者は816名(20日現在)となっている。そんな中、宿泊療養施設を一時脱走する事案が発生したことが明らかになった。しらべぇ取材班は、県にその詳細について聞いた。


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■細工をほどこした上で脱走

県によると、宿泊療養施設となっている「横浜伊勢佐木町ワシントンホテル」で療養中の40代男性が、23日午後11時30分にホテルの非常口からマスクもつけずに脱走。この非常口は、ホテル防災上の観点から施錠できないことになっていた。

また、外側からは開けられない仕組みになっているため、この男性は帰ってきた際に中に入れるように非常口にタオルを挟む細工をほどこした上で外に出たという。

ホテル内では2名、ホテル外では1名の警備員が24時間巡回を行っているため、医療危機対策本部の担当者は「まさかこんなことをするとは考えもつかなかった」と語る。

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■飲み物とたばこを買うために

男性は外に出た後、コンビニを2件はしごし午後11時43分にホテルに戻った。その際に警備員が気づき、宿直の県職員に警報ブザーで連絡し、この男性に厳重注意をした後で、自室で待機するように指示。

男性から電話で行動履歴を聴取したところ、「飲み物とたばこを買うために外出した」と話したという。

このホテルに待機していた県職員や看護士らは、午後11時50分から翌日の午前1時15分まで、コンビニの防犯カメラ等で男性の行動確認や店内の消毒作業に追われた。

行動履歴を専門家に報告したところ、この男性が療養9日目で外出も短時間であったことから、濃厚接触者はなしと判断された。

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■ルール等の誓約書に署名済みだった