「男の体に慣れておけ」と家出少女を集団レイプ 卑劣な人身売買組織の摘発を急げ

10代半ばで人生の地獄を味わうことになる女の子たちが、世界にはたくさんいる。家に帰りたくなった時はすでに出遅れなのだ。

2020/11/23 17:30

家出少女
(Daisy-Daisy/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

「行く当てもないけど、家に帰るのはいや」などと言って、深夜の繁華街をさまよい歩く少女たちがいる。しかし彼女たちには、犯罪組織に身を置く悪い大人たちに遠巻きから狙われているかもしれないことを、どうか忘れないでほしい。


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■路上には大勢の少年少女

政治家の職権乱用や汚職の話題が尽きない一方、人口のほぼ半数が貧困に苦しんでいるルーマニア。この国では多くの人が夢や希望を失い、家庭内に幸せを見いだせない大勢の少年少女が路上をうろつき、ホームレス化している。

そのルーマニアでは今、警察が未成年者をターゲットにした人身売買組織の摘発、および被害者の救済に全力をあげている。組織のメンバーから甘い言葉をかけられ、誘いにのってついて行ってしまう少女たちが後を絶たないのだ。

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■隠れ家の内部では…

人身売買組織が営む隠れ家には、様々な地域から集められた家出少女たちが大勢暮らしている。英国のメディア『ITV News』はこのほど、そこから命からがら逃げてきた少女たちのためのシェルターを訪ね、運営しているイアナ・マテイ(IanaMatei)さんという女性を取材した。

そこで見えてきたのは、人身売買が行われる前の数年間、組織内部では男たちが少女たちに強姦を繰り返すという、あまりにも痛ましい現実だった。

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■「男の体に慣れておけ」

「男の体を知っておくための教育」といった名目で、組織の男たちが少女たちに繰り返す性的暴行。まだ成熟していない思春期の体から処女を奪い、10代半ばであれば冷酷非道な集団レイプも行われるという。

マティさんが運営するシェルターにも、父親が誰かわからない赤ちゃんをお腹に宿した妊娠8ヶ月の少女、そして2週間前に出産した赤ちゃんを育てている14歳の少女が暮らしている。

少女たちのほとんどが家庭内暴力の犠牲者で、父親からの性暴力に苦しんで家を出てしまう子も少なくないという。


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■14~15歳で夜の街に

ルーマニアの人身売買組織の多くが、14歳か15歳になった少女に夜の街に出て娼婦として稼ぐよう命じ、18歳になればイギリスなど欧州各国の売春組織に売り飛ばす。被害者は推定で数百万人とみられている。

だが、そうした犯罪に手を染める男たちへの刑罰は重くない。下っ端は罰金刑となるだけで、主犯格でも懲役は最長7年だ。これに対し、女性と子供の人権向上を求める人権活動家らが「もっと重い罰を」と長いこと抗議を続けているという。

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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ

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