女性巡査部長が病欠中の海外旅行でクビに 「イジメには気分転換が必要」に賛否両論
精神を病んで長期の休職期間に入った人に「気分転換が必要。旅行も効果的ですよ」とアドバイスする専門家は多いが…。
同僚からのイジメで精神を病んでしまったと訴え、病気休暇をとることが増えていた一人の女性警察官。彼女は休暇の間、イジメの苦しみから自身の精神を解放させるため、あらゆる努力をしていたという。だがその内容に職場の同僚たちは眉を吊り上げた。
■休職期間中に海外旅行
英国・リンカンシャー州警察の巡査部長だったリアン・カーさんという35歳の女性が、このほど懲戒免職処分を受け、14年勤務した職場を後にした。病気が理由の長期の休職期間中に、海外旅行を楽しんでいたことが原因だった。
警察官として仕事に情熱と誇りを感じていただけに、きわめて無念だというリアンさん。「そもそも同僚からのイジメが大きな問題だったにもかかわらず、職場はしっかりと対処してくれなかった。私が悪いとは思えません」と不満を訴えている。
■美貌に嫉妬で同僚がイジメ
大変美しい顔立ちとプロポーションゆえ、リアンさんはリンカンシャー州警察の各種の宣伝広告に駆り出され、ポスターガールとしても有名だった。
だが、同僚たちはそんな彼女に嫉妬を覚え、次第にイジメるように。精神を病んだリアンさんは、2017年から病気休暇を申請することが増えていた。ところが7ヶ月にわたったこの休職期間中、SNSの写真から彼女があちこちを極秘に旅行していることが判明した。
■大胆ビキニ写真をSNSに
タイ、キプロス、オーストリア、南アフリカ共和国などを巡り、ビーチリゾートではSNSに大胆なビキニ写真を多数アップしたリアンさん。
職場の同僚や上司は「職場復帰もせず、こんなことを」と激怒しているが、彼女は「精神を病んだら気分転換が必要。旅に出ると良いと勧められていた」などと主張している。
休職制度はあくまでも「療養」を目的に認められるもので、海外旅行などは想定されていない。インターネット上ではこの件をめぐり、病欠中の旅行の是非や、許される娯楽についての議論が交わされている。
■女性に多いイジメの経験者
しらべぇ編集部が全国10~60代の男女1,721名を対象に調査したところ、全体の40.8%が「イジメを受けたことがある」と回答していた。
性年代別でみると、リアンさんと同じ30代や40代の女性でぐんと高く、仲間外れ、パワハラ、お菓子外しなど、職場で陰湿なイジメの被害にあっているケースが多いことを想像させる。
このたびの一件については、同僚によるリアンさんへのイジメの問題にしっかりと対処できていなかったとして、「職場の責任も重い」とする声もあるようだ。
・合わせて読みたい→ゆきぽよ、妹がイジメに遭っていると知り… その後の行動に「泣ける」
(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)
対象:全国10代~60代の男女1,721名(有効回答数)