園児28名が給食後に発疹 生魚だけでないヒスタミン食中毒の実態を東京都に直撃
聞きなれない「ヒスタミン食中毒」とはどんなもの?これを防ぐ注意点とは…
2020/11/17 17:40
■加熱や加工で分解されない
今回の食中毒は、だし汁に使われたカツオぶしが原因ではないかと考えられている。魚の加工中にヒスタミンに汚染される場合もあれば、水揚げ時にすでに汚染されている場合もある。一度できてしまったヒスタミンは、加熱や加工しても分解されない。
過去には、社員食堂で「カジキの照り焼き定食」を食べた36名が発疹、頭痛などの症状を呈し、うち16名が入院。カジキの照り焼きから高濃度のヒスタミンが検出された。
■冷温保存の徹底が大事
保健福祉局の担当者は、ヒスタミン食中毒を防ぐための方策として「魚やその加工品は10℃以下の冷蔵保存を徹底することが大事で、常温放置をしてはいけない」と話す。
また冷蔵保存の場合でも、長期間の保存でヒスタミンが増えることがあるため、できるだけ早く食べることも必要となってくる。
さらに食べている最中に、香辛料とは異なる舌や唇に刺すような「ピリピリ」とした感覚があった場合には、ただちに食べることを止める判断が必要だ。
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(取材・文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)