怒号が飛び交い福島党首が痛罵された社民党の臨時党大会 党分裂は決定的に

立憲合流派・党残留派、どちらも認め合うことを確認する提案がギリギリで可決。今後の展開は…。

2020/11/15 07:40

社民党

まさに、大荒れに荒れた。記者たちは「まるで漫才みたい」「これは人民裁判だ」と口にした。社民党は14日、都内・日本教育会館で臨時党大会を開催。これは昨年冬に立憲民主党の枝野幸男代表が社民党に対して行った、合流の誘いに対する態度を決めるために開かれた。


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■賛成・反対が真っ二つ

当初、合流派は社民党の解党・合流を議案にかけるつもりだったが、代議員の3分の2の賛成が必要とされ、何度も全国の代表者の機会をもうけたが反対論が根強く、これは無理だ…と判断して撤回。

代わりに立憲合流派も党残留派も「いずれも理解し合う」ことを確認する議案になった。吉田忠智幹事長は、大会前には「拍手による満場一致の賛成」で議案を可決するつもりだった。

「解散合流の道を選びません。社民党は残ります。社民党を再生します」「総選挙勝利を実現したい」という福島瑞穂党首の冒頭挨拶で始まった党大会は、蓋を開けたら、この譲歩した議案を巡っても168人いる代議員の中で賛成派・反対派が真っ二つに割れ、討議が進められた。

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■党重鎮が福島党首を痛罵

照屋寛徳

各都道府県の代議員が賛成・反対の質疑に立ったが、賛成討論で記者を驚かせたのが、党重鎮で沖縄選出の照屋寛徳衆院議員の意見だった。

照屋氏は福島氏の挨拶を「心底むなしい、悲しい」と切り捨て、「総選挙を勝利するには、あなたが衆院にくら替えして立候補しなさい」と勧告。

「あなたが2003年に党首になって、10年間で全国の社会党、社民党の党員の皆さん、先輩方が築いた遺産をすべて食いつぶした」と面罵した。

福島氏は「私のみが社民党を食いつぶしてきたと言われるのは極めて残念だ」と述べるのがやっと。衆院への転出については、「社民党を再生するために頑張って恩返ししたい」と明言を避けた。

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■吉田幹事長の解任動議も