大病院で未熟児の不審死が多発 すこぶる評判が良かった看護師を再逮捕

保育器内で新生児が次々と死亡する理由がわからず、苦慮していた医師たち。女の看護師1名が逮捕されたが…。

2020/11/15 12:30

未熟児
(SerrNovik/istock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

高機能な保育器や周産期医療の進歩のおかげで、低体重で誕生した未熟児であっても、多くが無事退院の日を迎えられると言われている。しかし、その総合病院の新生児死亡率は異様に高かった。


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■ある看護師の勤務日に集中

英国・チェシャー州にある公的医療機関のカウンテス・オブ・チェスター病院。ここの新生児病棟では2017年のある時期から1年半の間に、低出生体重児や在胎週数の少ない未熟児が相次いで心肺停止の状態で発見され、8人の新生児が死亡し、6人が命を落としかけた。

出生数あたりの新生児死亡率が異様に高いこの病院には保健当局の調査が入り、のちにチェスター警察も介入。彼らが目を付けたのは、悲劇が起きる日と勤務日が一致するルーシー・レトビーという若手の看護師の女だった。

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■以前に勤務した病院でも…

レトビーはチェスター大学で小児看護学を学び2011年に卒業すると、マージーサイド州のリバプール・ウイメンズ病院に勤務した。その産科では、2015年3月から2016年7月にかけて17人の新生児が死亡し、16人が命を落としかけていた。やはり新生児死亡率は異様な高さだった。

チェスター警察は、その時の内部調査で心肺蘇生法への反応がどの子も大変低いこと、死後に腕や脚にアザが出現することが不審な点として挙げられていたのを突き止め、悲劇が起きる日にやはり勤務していたレトビーを殺人および殺人未遂で逮捕した。実は3度目の逮捕になるという。

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