コロナ禍で病院も遺族も大混乱 遺体の無断火葬を巡り警察が捜査開始
病院側の言い分と遺族の言い分。いったいどちらが正しいのかを確認すべく、当局も捜査に乗り出した。
家族が新型コロナウイルスに感染し、回復することなく死亡。それでも病院に支払いをしなくてはならない遺族が、お金がまるで足りずに困っていたところ、あることを知らされ激怒した。
■新型コロナウイルスに感染
インドのコルカタで暮らしていた高齢男性(75)が、新型コロナウイルスに感染。10月17日には入院し治療を受け始めたが、まるで回復に向かう様子がなかった。
そこで医師団と男性の家族は、同感染症の専門施設に男性を移すことを決意。その手続きに入ったものの間に合わず、男性は11月1日に息を引き取った。
■死亡から2日後に知った事実
男性の息子によると、病院側は遺体の引き渡し条件として「まずは医療費・諸費用を支払ってほしい」と要求したという。
しかし息子には十分なお金がなかったため「今は半分しか出せません」「もう少し時間をください」と頼み込んだが、4日に再び病院に向かうと、遺体はすでになかったという。
病院の主張は「昨日(3日)にご遺体を火葬場に回しました」というもので、父を見送ることができなかった息子は愕然。メディアの取材に応じ、「医療費の全額をすぐに支払えなかったせいでしょう」「罰として無断で火葬場に送られたのだと思います」と話した。