保育士の男が児童ポルノ犯罪組織に加担 少なくとも16名の園児が被害に
小児への性的虐待および児童ポルノの商売に関与していたとして、逮捕された男たち。その職業はじつに様々だった。
被害に遭った子供の人生に、長きにわたり暗い影を落とすことになる性的虐待・暴行や児童ポルノによる搾取。子供たちは無邪気さや笑顔を奪われ、その後の日常生活に恐怖、不安や怒りが常につきまとうようになるとも言われている。
■1歳4ヶ月の赤ちゃんも犠牲に
幼児・児童の裸身や性的虐待の様子などを捉えた児童ポルノを販売し、巨大な収益をあげながら暗躍を続けている世界各地の小児性犯罪ネットワーク。
そんな中で『アークストーン』という名の壊滅作戦を打ち出し、様々な情報をもとに内偵を続けてきたオーストラリア連邦警察が、今年2月および6月に続き、またしても大きな犯罪組織の摘発に成功した。
犠牲になった子供たちは少なくとも46人で、年齢は1歳4ヶ月から15歳まで。動物に性的暴行を働く動画・画像も押収されている。
■保育士の立場を悪用
連邦警察はこのたびの摘発により、西オーストラリア、ニューサウスウェールズ、クイーンズランドの三州でサッカーチームのコーチ、障害者支援介護職員、電気工事士、調理師など20歳から48歳までの14人の男を逮捕。828件について刑事告発を予定している。
うち1名は、ニューサウスウェールズ州ミッドノースコーストの保育園に勤務していたティモシー・ドイルという27歳の男の保育士で、交際中の男（22）との共犯だった。
ドイル容疑者は、園児16人を含む30人ほどの幼い子供たちの性的な動画・画像を所有しており、起訴にあたって罪状はなんと303件にも及ぶ。
■幼い子供に性的興奮を？
しらべぇ編集部が全国20〜60代の男女1,664名を対象に調査したところ、全体の8.2％が「小学生以下の児童に性的興奮を覚えたことがある」と回答した。
性年代別で見ると男女とも年齢が若いほど割合が高く、突出しているのはドイル容疑者と同様の20代男性で17.9％だった。
ドイル容疑者は来年1月21日にポート・マッコーリー裁判所に出廷する予定だが、法廷でどのようなことが語られるかに注目が集まっている。
■真面目に働く男性保育士も大勢
日々、真面目に職務をこなしている大勢の男性保育士たち。大型の道具の移動や設営がある運動会ほか、各種の行事で力を発揮してくれる頼もしい存在でもある。
そんな男性保育士が思わぬ誤解に苦しめられてしまうとしたら、こういう事件を起こす不心得な職員の存在のせいだろう。男性保育士の採用時は、間違いのない人物かどうかを再三にわたり確認してほしいと望む声は多い。
このたびの逮捕で保育園はただちにドイル容疑者を解雇したが、動画や画像が発見された幼児16名について各家庭に連絡するとともに、各方面への謝罪に追われている。
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（文／しらべぇ編集部・浅野 ナオミ）
対象：全国の20〜60代の男女計1,664名（有効回答数）
