「トランプ陣営がオウム真理教に酷似」 大統領選の陰謀論に元オウム・上祐史浩氏が警鐘
元オウム真理教、現在はひかりの輪代表を務める上祐史浩氏。アメリカ大統領選挙で拡散される陰謀論と、かつてのオウムが被って見えると分析して話題となっている。
米国大統領選挙をめぐり、トランプ陣営の間で渦巻く不正選挙との陰謀論。これに関し、元オウム真理教の上祐史浩氏が、教団の落選体験を交えながら警鐘を鳴らした。
■オウムも主張した不正選挙
開票まっただ中の日本時間4日夜、上祐氏は自身のツイッターで大統領選に言及。関心を示すような何気ないツイートだったが、7日になると不正選挙に触れ始める。
上祐氏は、トランプ大統領が不正選挙を主張していること伝えるニュース映像を引用し、「米国大統領選での選挙の不正や影の政府の陰謀説の話を聞くとオウム真理教を思い出す」「大変な世の中になった」などとツイート。
かつて自身の属していたオウムが「真理党」として選挙に出馬、教祖・麻原彰晃を含めて全員落選し、「票の操作がなされている」などと不正を叫んだ過去を振り返った。
■選挙時の自身は…
上祐氏はさらに、「陰謀論は支持者には虚偽ではなく真実(に見える)。オウムの陰謀論も信者には真実(に見えた)」「しかし陰謀論を科学的客観的な批判精神で厳格に検証はしなかった」などとツイート。
トランプ大統領が集計差し止めを申し立てたと伝えられると、「トランプ陣営が法的措置。またオウムを思い出す」とつづる。
同じように大統領選でオウムを連想したというユーザーには、「米国では大統領派が自ら選挙不正を主張し陰謀論を煽っていますが、ネットを見れば日本にも伝搬しているようで、そのうち選挙不正を信じない方が愚かだと批判されるようになれば、私がオウム時代に教祖の選挙不正の主張を信じなかった時に受けた教団全体からの圧力を思い出します」と返信。
実体験に基づき、陰謀論が日本国内に与える影響を懸念した。