11歳から養女を強姦・妊娠させ赤ちゃんを殺させた継父 28年後に逮捕され実刑判決
妻の連れ子にみだらな行為を働き、5年間も繰り返していた鬼畜の継父。事件から20年以上が経過していたが、その罪が「時効」により許されることはなかった。
思春期の子供を連れての再婚は、難しいことも多いと言われる。新しく家族を構築するとなったら、子供が居心地の悪い思いをしていないか、親は十分注意を払わなくてはいけない。
■56歳で逮捕された継父
豪・西オーストラリア州のパース地方裁判所は今月22日、養女に対する性的虐待・強姦ほかの容疑で昨年9月に逮捕・起訴されていた56歳の継父に対し、懲役8年6ヶ月の実刑判決を言い渡した。
被害者である養女は現在39歳。プライバシーを重んじ、被告人である継父の名前は明らかにされていない。
■幼い養女を妊娠させる
妻の連れ子である養女への許されぬ行為は、継父が28歳だった1992年から5年も続いた。養女が11歳の時から性的虐待や強姦を繰り返し、14歳の時には妊娠もさせていた。
大きくなるお腹を隠し続けた末、養女は継父とともに向かった同州カンバルダにあるキャンプ場のトイレで男の子を出産した。しかし直後に赤ちゃんを窒息死させ、遺体をトイレの便器に遺棄。翌日に清掃員が発見し、警察に通報していた。
■別件での逮捕がきっかけで…
昨年9月、養女は警察に別件で逮捕されたが、そこで採取された指紋がキャンプ場のトイレに付着していた指紋と一致することが判明。そこで24年前の嬰児殺害事件の容疑者として起訴され、養女の身柄は拘置所へと送られた。
犯行動機について養女は、赤ちゃんが泣き止まないと苛立つ継父を見て怖くなり、固く丸めたトイレットペーパーを口に詰めて殺したことを供述。当時まだ14歳で責任能力もなく、16歳になるまで継父の性暴行被害に遭っていたこともわかり、捜査の対象は継父へと転じたという。
■養女に深刻なトラウマ
このたびの裁判で、判事は「養女には安全な暮らしと子供らしい幸せを求める権利が当然あったが、被告人は自分の性的欲求を満たすために彼女からそれらを奪い取った。その罪は非常に重い」などと述べている。
一方、妻である養女の母親や新しく生まれた子供たちと円満に暮らしていたこともあり、最低6年半の服役を条件に、継父には仮釈放の権利も与えられた。
嬰児殺害の罪に問われていた養女には執行猶予付きの判決が言い渡されたが、事件から20年以上が経過した今もなおPTSD(心的外傷後ストレス障害)に苦しめられているという。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)