フライト中に「苦しい」を連発した米女性が死亡 3ヶ月後に新型コロナ死と発表
熱もなく、無症状という人も多い新型コロナウイルス。これが空港でのスクリーニング検査の難しさだ。
フライト中の旅客機で「息が苦しい」と訴えて倒れ、間もなく死亡した1人の乗客。空港に到着してすぐに受けた健康スクリーニング検査は、難なくパスしていた。ところが、無症状でも体は新型コロナウイルスに侵されていたのだった。
■機内で呼吸困難に
アメリカで今年7月下旬、ネバダ州ラスベガスの空港を飛び立ち、テキサス州のダラスに向かっていた旅客機の機内で、30代の女性が「息が苦しい」と訴えるアクシデントが発生した。
酸素が補給されたものの女性の呼吸は楽にならず、やがて意識を失い心肺停止の状態に。機体はニューメキシコ州の空港に緊急着陸し、そこで女性の死亡が確認された。
■新型コロナ感染者だった
当初、女性については「健康上の問題を抱えていた」とだけ発表されていた。しかし今月18日、女性が暮らしていたテキサス州ダラス郡の保健福祉当局は、女性が新型コロナウイルスに感染していたことを公表している。
女性は空港に到着した直後、検温や問診票によるスクリーニング検査を受けており、無事にパスしたことから機内に乗り込んでいたという。