「エリンギ+香料」でマツタケご飯はつくれるのか 国産しか知らない子供で実験してみた
今年の国産マツタケはかなりお手頃。しかしもっと安くマツタケ感を味わう方法はないのだろうか。
スーパーなどでよく買い物する人は、ちょっとした異変に気づいていないだろうか。今年は、国産マツタケが産地によっては大豊作で、かなりお手頃になっている。
気象予報士の千種ゆり子さんによれば、生産量全国2位の岩手県の気温・降水量などからは豊作の背景が見えてくるという。
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■中国産より安い国産マツタケ
記者が先日、近所の青果店を訪れたところ、傘も開いていない最高の状態の国産マツタケ(岩手県産)が、1本1,000円以下で販売されていた。
店員さんいわく、「これに限っては中国産より安い値段だ」とのこと。そこで、生まれて初めて国産マツタケを購入し、マツタケご飯やホイル焼きなどで堪能した。
ここで、さらにひとつ欲が出てくる。たしかに今年は豊作で安い。しかし、来年また収穫量が減れば、もとの高値に戻るだろう。もっと日常的にマツタケを楽しむことはできないだろうか。
■マツタケ香料をゲット
マツタケっぽさを手軽に味わうためには、永谷園が販売している粉末状の『松茸の味お吸い物』が最も身近だろう。そのまま飲んでも美味しいが、調味料にして、なんちゃってマツタケご飯をつくるレシピも公開されている。しかし、さらに本格的なのは大阪の会社が製造する『松茸香料』。
マツタケの主な香り成分はマツタケオール(アルコールの一種)と桂皮酸メチルで、これらは化学合成することが可能なのだ。お値段は600円ほど。Amazonだと、送料込みでも1,000円程度で購入することができた。
1週間前に国産マツタケを食べたばかりの、かつ人生で一度しかマツタケを食べたことのない子供の舌を、この香料で欺くことはできるのだろうか。