新型コロナで失業の父親が「助けて」と悲鳴 19人目の子にはトンデモな命名も
両親に「この子でもう打ち止めに」と望まれながら誕生した赤ちゃん。将来、自分の名前についてどう感じるのだろうか。
子供が大勢いても、お金持ちなら生活費に問題はないのだろう。だが経済的に苦しくなれば、いくら子供好きでも話は別だ。「どうやって今日、明日を暮らせばいいのか」「どうやって子供を食べさせていこう」となってしまう。トルコから、そんな父親の話題が飛び込んできた。
■新型コロナのせいで失業
トルコ南東部のディヤルバクル県に暮らすゼハル・ゲゼルさん。2人の妻との間に19人ものかわいい子供たちがいる。
ところが、新型コロナウイルスのパンデミックのせいでゼハルさんは仕事を失い、収入は途絶えてしまった。現在の蓄えが尽きれば家族は食うにも困り、子供の学費も支払えなくなるという。
■「どうか経済支援を」
最初の妻ディルバーさんと2人目の妻イクラミエさんの関係は良好で、すべての子供たちが仲良く一緒に成長している。しかし子育ては大変で、両者とも働くどころではない。
危機感を募らせたゼハルさんは、大統領、首相、県、市に向け「新型コロナのせいで失業しました。子供たちは学校に通えなくなり、家族全員が野垂れ死にするでしょう。経済援助をお願いします」と訴えた。
■「もうたくさんだ」
そこでゼハルさんが放った一言が今、トルコじゅうの人々を苦笑させている。「最近また赤ちゃんが誕生し、その子には“Yeter”と名付けるしかありませんでした」
それはトルコ語で“もうたくさん”という意味だ。日本でも「この子がもう最後の子供になりますように」との祈りを込め、オワリさん、スエさん、シメさんなどと命名された時代があり、同じ感覚だという。
■名前について子供の側は…
しらべぇ編集部では、全国10〜60代の男女1,653名を対象に調査を実施。その結果、全体の39.1%が「自分の名前が嫌いだった時期がある」と回答していた。
逆に考えると過半数を超える60.9%の人が自分の名前が好き、あるいは特に好き嫌いを意識しなかったことになる。
一生ついて回る自分の名前には、できれば愛着や誇りを感じたいもの。親がじっくりと考え、良かれと思って付けてくれた名前だとわかり、「そこから好きになった」という人も少なくないようだ。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)
対象:全国10代~60代の男女1653名 (有効回答数)