段ボール詰めの犬や猫など5000匹以上が死亡 物流倉庫で1週間放置
言葉で苦しみを訴えることもないまま死んでいった罪もない動物たち。販売前のペットたちがここまでひどい扱いを受けていたとは…。
中国では、運送会社などが生きた動物を段ボールや容器に詰めて輸送することを法律で禁止してきた。しかし、この事件によりそうした違法行為が横行していた可能性が否定できなくなっているという。
■息絶えた5千匹超の動物
中国・河南省の漯河(らくが)市で先週、ロジスティクス企業『東興物流貨運信息総公司』の所有する物流倉庫において、想像を絶する数の動物の死骸が段ボールおよびプラスチック容器の中から発見された。
出動の要請を受けた動物保護団体『ユートピア』のスタッフ20名が、独特の悪臭が漂う中、手分けして中身を確認。すると5,000匹を超える犬・猫・兎・モルモットの死骸が続々と出てきたという。
■死因は窒息あるいは脱水症
問題の段ボールやプラスチック容器は倉庫内で1週間にわたり放置されていた。段ボールや容器には呼吸ができるよう穴が開いていたため、動物たちは出荷時には生きていたと考えられる。
しかし飲み水や餌が用意されていた形跡はなく、動物虐待や保護怠慢により脱水症、窒息、あるいは餓死で死亡したとみられることから、同団体は地元の公安当局に通報した。