被害者の心臓を犬に与えた男に26年の禁固刑 10代グループの強盗致死事件に進展

これだけ凶悪で残虐な犯行を働いた若者たちからは、服役により反省や謝罪の言葉を得られるのだろうか。

2020/09/27 06:00

強盗
(tommaso79/iStock/Getty Images Plus/画像はイメージです)

自身の祖母を思い出させるような年齢の女性に対し、少年少女3名はどうしてそこまで残酷なことができたのだろうか。あまりの惨状で、事件現場はまさに血の海だったという。


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■主犯格の男は19歳

このほどブラジル・ゴイアス州の刑事裁判所で、ある集団強盗致死事件に関する裁判が結審した。事件は2019年6月25日、アパレシダ・デ・ゴイアニア市のテルマ・メンドンカ・デ・カルバーリョさんという64歳の女性宅で発生。

犯行は、当時19歳だったイゴール・リベイロ・ナシメントの命令に、当時ともに15歳だった少年少女2名が従う形で行われた。

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■内臓を飼い犬に与える

少女が見張り役を務めるなかフェンスをよじ登り、複数の凶器を手に住居に侵入した男2名が室内を物色。続いて家主であるカルバーリョさんを強姦し、腹部を刺し、手首を切るなど拷問を加えた。

男たちは動かなくなったカルバーリョさんの体から内臓をくり抜き、心臓と肺の一部を飼い犬に与えたことがわかっている。

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■証拠隠滅のため放火も

証拠隠滅を図るためカルバーリョさんの遺体をシートに包み、引火性液体をふりかけて火をつけた一方、3名は室内に戻ってくると55インチ型のテレビ、冷蔵庫、そして羽毛布団を盗み出した。

この陰惨な事件は、飼い犬が2日間ずっと吠えていることに隣家の住民が異変を感じ、カルバーリョさんの娘に連絡を取ったことで発覚していた。


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■金目の物が見つからず立腹

このほどその裁判が結審し、現在20歳のナシメント被告に対しては、26年5ヶ月という重い禁固刑が言い渡された。

同被告は一貫して無罪を主張していたが、共犯の少年少女は犯行を認めて捜査にも協力。なぜ被害者女性を拷問したのかと問われると、室内を物色しても日本円で数百円の現金と携帯電話2機しか見つからず、それにナシメントがひどく腹を立てたためだと説明したという。

この2人の刑罰についてはまだ明らかにされていない。

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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ

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