末期がん患う父の鎮痛剤に手を出し… 悩み多き大学生が死亡
様々な悩みを抱えていた大学生が、父親の薬を服用。その結果とり返しのつかない事態になり、命を落としてしまった。
心身の不調、大変な大学生活、そして父に下されたがん宣告。それでも明るく振舞い家族を懸命に支えた青年が、21歳の若さで死亡した。
■家族を支える決断
英国・サウサンプトンで暮らしていたある男子大学生(21)には、いくつもの大きな悩みがあった。
経済的にも裕福ではなく、勉強も難しい。そう悩み落ち込むことが増えたため抗不安薬を飲みながら暮らしていたが、2019年に入ると「お父さんが病気になった」「末期がんだ」という連絡を受け、悩みはさらに増えた。
しかし心優しい青年は、いったん休学することを決意。実家に戻り、病気で苦しむ父親の世話を始めた。
■薬を忘れ動揺
それでも同年9月には復学を決意したが、手続きが煩雑だったため、青年はずいぶん焦っていたという。
だがそれも終え、久しぶりに大学生活を再開。12月には家族と一緒にクリスマスを過ごそうとバスに乗って家を目指したが、その時いつも服用していた抗不安剤をバスに置いたままうっかり下車。薬に頼っていたためひどく動揺した青年は、悩んだ末に取り返しのつかない行動に走ってしまった。