新型コロナ対策にメガネが有効? 使用者に患者が少ない傾向が判明

マスク率はもちろんだが、メガネ率が高い国でも新型コロナ感染者が少ないのかもしれない。

2020/09/22 09:40

メガネ・マスク・女性
(twinsterphoto/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

ワクチン開発に大きな期待がかかるものの、すぐに飛びつくのは怖いという声も多い新型コロナウイルス。治療法の確立、そして安全なワクチンの誕生は早くとも来年という見方も強まるなか、「予防のためにマスクとメガネを」と提案する動きが出てきたようだ。


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■フェイスシールドには抵抗も

最初は「面倒くさい」「息苦しくて暑い」などと、若い人を中心に多くの人が抵抗を示していたマスク。だが新型コロナウイルスの感染拡大を受け、いつの間にか日本人の多くが不快感や違和感を訴えなくなり、「むしろ、していないと不安」と言う人も増えているようだ。

ただし、顔をすっぽりと覆うフェイスシールドについては、まだ抵抗ありという人が少なくない。そんな時は「度なし」も含め、マスクにメガネをプラスした予防を検討してみてはいかがだろうか。

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■近視率世界ワースト1の国で

近視率は世界ワースト1、少年期以降の人口の3割以上が眼鏡使用者だといわれている中国。

そんな中、南昌市の南昌大学第二附属医院の研究者たちが、新型コロナの入院患者に眼鏡使用者がきわめて少ないことを突き止め、眼科の専門誌『JAMA/オプサルモロジー』に論文を発表した。

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■ウイルスは目からも侵入

調査は今年1月27日から3月13日まで、湖北省の入院患者276名を対象に行われた。

目の周りの発赤、瞼の腫れ、結膜充血など、眼に何らかの症状を持つ患者が12%ほどいることから、当初の目的は目の粘膜の細胞表面にあるACE2受容体に新型コロナウイルスが結合し、感染が起きることを証明することだったという。

飛沫を寄せ付けないためゴーグルを着用する医療従事者が急増するなど、口や鼻ばかりかウイルスは目からも侵入するという説に異論を唱える者は、今はもういない。


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■専門家はメガネ生活を推奨

研究者たちは同時に、患者のうち眼鏡使用者が10.9%しかおらず、睡眠や入浴以外の日常生活のほとんどにメガネが必要という患者は、わずか5.8%にとどまっていることに気付いた。

湖北省の眼鏡率が31.5%であることを考えると、メガネのおかげで感染を防げているケースは大変多いと考えられ、メガネをしていると無意識に手で目を触わる機会が激減することが理由として挙げられた。

コンタクトレンズ愛用者はメガネに切り替え、視力が良い人は度なしの伊達メガネを。メガネによる新型コロナ対策を、ぜひとも検討してみてほしいとまとめられている。

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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ

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