犬が涙ボロボロのライブ配信で炎上 激辛チキンを食べるよう飼い主が強要
「いいね」ほしさに、なぜそこまでするのか。犠牲になるのはいつも幼い子供、そしてペットだ。
ライブ動画配信サービスの利用者が増えるにつれ、奇をてらい過ぎて不快感やショックを与えるなど、内容も過激なものが増えている。視聴者が警察に通報するケースでは、動物や子供の虐待を疑わせるものが多いようだ。このたびの話題は中国から伝えられた。
■ボロボロと涙を流す犬
中国のライブ動画配信サービスで、このほど一頭のジャーマンシェパードがボロボロと涙を流して苦悶する様子が配信され、「虐待だ。飼い主を逮捕しろ」と炎上している。
その犬の涙の理由は、与えられた激辛の食事。激辛チキン料理として知られる四川料理のひとつ、赤唐辛子まみれの「辣子鶏」を食べるよう飼い主に強要されたのだ。
■「食べ物を大切に」と習主席
じつは先月、中国の習近平主席は「食べ物を無駄にせず、お皿を平らげよう」と謳う『光盤行動(Operation Empty Plate)=皿を空にする』なる運動を発表していた。
中国の人々が自分の皿に食べ物を大量に盛りつけ、しかし食べきれず残飯として廃棄する様子が国内外で話題になっており、習主席も「食糧危機の問題が論じられる昨今、その勿体ない行為は目に余る」などと批判している。
■「食事を残せば罰せられる」
「食事を残せばお上に罰せられるぞ」などと言いながら、ジャーマンシェパードに激辛チキンを食べるよう無理強いした飼い主。
その様子から、飼い主が『光盤行動』のスローガンを悪用していることは明白だった。批判コメントが相次いだことにより、問題の動画は削除されたが、この飼い主が似たようなことを繰り返す可能性は無きにしも非ずだ。
■3歳児がバーガー3個を完食
相変わらず「食事」をテーマにした動画投稿が多い中国。普通のやり方では「いいね」が得られなくなっている今、早食いや大食いをライブ配信する者は多く、我が子への虐待が疑われれば警察に通報されることもある。
先には、大食いの食習慣のせいで3歳にして体重が38キロにもなっている女の子が、ハンバーガー3個を完食させられる動画が投稿され、無理強いする両親に批判が殺到していた。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)