健常者の美女と重度身体障害者の男性が結婚 「金目当て」批判に負けず注目の夫婦に

「心の底までバリアフリーでありたい」と願っていた女性は、重度身体障害者の男性との結婚を決意した。

2020/09/22 08:20

車椅子
(LightFieldStudios/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

YouTubeやインスタグラムに、世界中を旅する自分たちの動画や写真をたびたび投稿し、仲の良さを日々アピールしてきた米国・ミネソタ州の20代のカップル。

身体的な事情から世間はその恋愛を本物と認めようとはしなかったが、ふたりが結婚したことを明らかにし、改めて話題を呼んでいる。


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■重度障害者と健常者が恋愛

米国・ペンシルベニア州出身のシェーン・バーコウさん。彼は脊髄性筋萎縮症という病気のため体が不自由で、車椅子生活を余儀なくされている。そんな彼に寄り添う美しい女性、ハンナ・エイルワードさんは健常者だ。

シェーンさんの数奇な運命を追うドキュメンタリー番組が放映され、それを見て心打たれたハンナさんがシェーンさんにアプローチし、交際はすでに5年近くになるという。

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■多くの障害者がフォロー

シェーンさんはかつて、大手メディアへの寄稿で「ハンナのことを、僕の婚約者ではなく介護者だと多くの人が勘違いしてしまうのはつらい。僕たちも親密な時間を過ごしており、それに十分満足している。皆さんと何ら変わらないと思っている」などと綴っていた。

YouTubeに2人が開設した『Squirmy and Grubs』というチャンネルの登録者は、なんと71万人を超えている。シェーンさんのような病に苦しむ障害者が多数おり、彼らに多くの勇気や夢を与えているようだ。

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■「重度障害者と恋愛だなんて」

しかし世間はそんな彼ら、特にハンナさんに対し、冷たい言葉を浴びせてきた。

「重度障害者との恋愛なんてあり得ない。健常者のボーイフレンドがいるはずだ」「身障者に同行、同伴すると何かと優遇される。その特権が魅力なんだろう」「障害年金目当てだろう」

そんな言葉に傷つきながらもふたりはめげることなく絆を強め、ついに9月4日、ハンナさんの故郷であるミネソタ州の町で結婚式を挙げた。コロナ禍でごく小さな式となったが、来年には親族を集めて大きな披露宴を開催したいそうだ。


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■子作りにも意欲

ハンナさんはインスタグラムに、ウェディングドレス姿を投稿している。

https://www.instagram.com/p/CEzlRBNFfgX/?utm_source=ig_web_copy_link

そこには「私はこの日、最高に素晴らしい親友のような人と夫婦になりました! 互いへの愛情を強く感じることができた、本当に美しいひと時でした」「この愛は本物。誰か何を言われようと、もう動揺することはありません」といった言葉が添えられていた。

健常者の障害者に対する偏見やバリアを取り払いたい、と訴えてきたハンナさんの次なる課題。それはシェーンさんと子育てをすることだそうだ。

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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ

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