ロリコン男が出会い系アプリでバツイチ看護師と交際 娘2人を性的暴行のうえ殺害か
性的関心の対象を「女性」と示していた容疑者。プロフィールの情報を100%信用することも禁物だ。
出会い系アプリでカップルが生まれる。恋愛から結婚へと発展する幸せな出会いもあるが、そのなかに、残念ながら一定数の危険人物が混じっていることを忘れてはならない。
■半年前に出会い系で
ロシア・ヤロスラヴリ州ルイビンスク市の民家で、2人の少女が母親の交際相手により性的に乱暴されたうえ、刃物で刺され死亡した。
少女たちの母親で看護師のヴァレンティナ・サプルノワさん(40)は、半年ほど前にこの事件の容疑者ヴィタリー・モルチャノフと出会い系アプリで知り合い、熱愛に発展。シベリア連邦管区オムスクの自宅を1ヶ月前に離れ、2人の娘を連れてモルチャノフの自宅に移り住んでいた。
■多忙な母親は当直勤務も
殺害されたのは、サプルノワさんの娘ヤナちゃん(13)とプルノワちゃん(8)の姉妹。看護師ゆえ夜勤や宿直があるサプルノワさんは、モルチャノフとの同居で安心して自宅を留守にできる、仕事に専念できるなどと信じていた。
ところが今月15日、仕事から疲れて帰宅したサプルノワさんが目にしたのは、ナイフで体中を刺された娘たちの変わり果てた姿だった。その後の検査で、ふたりが強姦されていたことも判明している。
■犯罪歴を伏せて登録
モルチャノフには、幼女性的暴行致死事件について有罪判決が下り、2010年まで服役という犯罪歴があった。しかし出会い系アプリではそうした過去に一切触れず、性的関心の対象も「女性」と示していた。
サプルノワさんに離婚歴があり、子供もいることを承知のうえでデートを申し込んでいたことから、意図的に「幼い娘がいて母親は留守がち」という条件の女性を選んだ可能性も考えられるという。
■「出会い系」に対する世間の印象
しらべぇ編集部が、全国10〜60代の男女1,721名を対象に調査したところ、サプルノワさんと同年代の40代以上の女性は、80.6%という高い割合で「出会い系サイトにあまり良い印象がない」と回答している。
しかし、サプルノワさんは少数の方に当てはまるタイプだったうえ、出会いにも恵まれなかったようだ。
■出所後の行動監視は…
犯罪歴を隠している者が出会い系アプリに潜んでいることの危険性に加え、性犯罪者について、出所後も行政がしっかりと監視することの必要性を強く感じさせるこの一件。
『コムソモリスカヤ・プラウダ』紙は「もしも、サプルノワさんが容疑者の前科を事前に知ることができていたら、事件は回避できたはずだ。このような危険な男に近づくことはしなかっただろう」と報じた。
再び同じ罪を犯したモルチャノフ容疑者には、極めて重い量刑が下るものとみられている。
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(取材・文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)
対象:全国10代~60代の男女1721名 (有効回答数)