衰弱した息子を自宅で世話し続け… がんで死亡させた両親が虐待容疑で逮捕
長く苦しみ、14歳で亡くなった少年。死因はがんで、早く治療を受けていれば回復していた可能性が高いという。
息子がどんどん弱っていったにもかかわらず、病院に連れて行こうとしなかった両親。その結果、息子は死亡。身柄を確保された両親の主張に、多くの人が驚いている。
■体調不良で弱った少年
米国・ニューメキシコ州サンタフェで暮らしていた14歳の少年が、ひどい体調不良に苦しんでいた。
回復に向かうどころか悪化するばかりだったが、両親は少年を病院には連れて行かず、自宅で世話をすることに。「気分が悪い」と少年が訴えれば薬用植物を与え、様子を見ていたという。
だがここしばらくは食事もできず、胃が空っぽでも嘔吐が続き体重が激減。今月に入りようやく病院に運ばれたときには自力歩行や呼吸も困難な状態で、体重は31キロ以下になっていた。
■少年の死
2年ぶりに病院に行ったものの状態は極めて悪く、診察にあたった医師は虐待を疑い通報。肌の表面にはひび割れのような亀裂が確認できたというが、それについては体重が急激に減ったためにできたものだと判明した。
また診察・検査の結果、少年はがんを患っていると判明。がんは左半身全体に広がり、完全に手遅れの状態だったという。駆け付けた警官隊は少年に会い、身体的な暴力は受けていなかったことを確認したが、その後ほどなくして少年は意識を失い、帰らぬ人となった。