行定勲監督、大倉忠義と成田凌との『窮鼠はチーズの夢を見る』撮影裏話を語る

11日公開の映画『窮鼠はチーズの夢を見る』の行定勲監督が「映画を語る」配信番組『活弁シネマ倶楽部』に登場した。

■大倉と成田に関して

大倉と成田に関して行定監督は、「この作品に関しては、役者として“コントロールの効くふたり”でした。撮影も早かったですね。準備期間にふたりが習得してきたものが現場に出ました」と語っている。

さらに「本作は“BL”でも“LGBTQ”の作品でもありません。その話をふたりにしました。デリケートな話も、男同士だとしやすかったですね」と続ける。


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■「胸を張ってラブストーリーだと言えます」

活弁シネマ倶楽部
(©︎『活弁シネマ倶楽部』)

「セクシャリティうんぬんではなく、僕らって子供時代はより男同士で親密なコミュニケー ションを取っていましたよね」とも。

そして「この原作のすごいところは、性差や、(相手が)一番だとか二番だとか関係なく、“恋愛”を描いているところです。だから、そこに向かう映画を目指しました。その説得力を生み出すことができれば、明確なラブストーリーになるなと。いままで何本もラブストーリーを作ってきましたが、この映画は胸を張ってラブストーリーだと言えます」と述べている。


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■森氏は『オルフェ』の引用に注目

「こういう良い恋愛映画のパターンなんですけど、作品について話をしていると、自分の話になってきますよね。鏡になっているというか。それをこの映画にすごく感じました」と語る森氏。

劇中でジャン・コクトーの『オルフェ』(1950)が引用されていることについて、「商業映画を手がける上で、作家的な監督の名前を挟み込むこの感覚が、すごく行定さんらしいなと。あと、この『窮鼠はチーズの夢を見る』という作品を一曲のポップソングとして捉えたときに、歌詞のフレーズとして『オルフェ』というものが出てくるような按配がすごく好きです」と述べている。

ちなみにこの『オルフェ』の引用の理由については、本映像の本編にて監督自身が語っている。

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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部

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