市長の心臓が噴水から… 100年以上信じられていた「言い伝え」は本当だった
ベルギー東部のベルビエ市で、200年近く前に死んだ市長の「心臓」が水の底から発見された。
ヨーロッパはベルギーにて、おとぎ話のようなできごとが起きた。200年近く前に亡くなった初代市長の心臓が、言い伝え通りの場所で発見されたのだ。
■1839年没の市長
日本時間3日、ベルギー東部・ベルビエの当局は、ピエール・ダビド初代市長の心臓が収められた小箱を発見したと発表した。
当局によると、先月、市内の噴水で改修作業を行っていたところ、小箱に密閉された状態の心臓が発見されたとのこと。箱は未開封だが、ダビド氏の名前が刻まれているのが確認できたという。
ダビド氏は1798年から1839年に死亡するまで市政を担った人物。同時期はベルギーがオランダからの独立を宣言し、革命を経て国家として成立せんとする、まさに激動の時代だ。
■言い伝えは現実だった…
米国メディア・CNNの系列局によると、市長の心臓は当初、市庁舎に保管されていたとのこと。しかし、1880年代に入って移転が決まり、市内ではじつに100年以上の間「噴水内に市長の心臓が隠されている」との言い伝えが信じられていた。
なお、発見された心臓は市内の博物館に送られ、現在は公文書や所蔵品とともに展示されている。