「いいね」ほしさに子猫を溺死させ… SNSに違法動画を投稿した17歳少女が逮捕

「残虐性」という異常な刺激で、真に人の心をつかむことはできない。愚かな投稿者は通報されるだけだ。

2020/08/23 07:30

泳ぐ猫
(marieclaudelemay/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

SNSのアカウントにもっと多くのフォロワーがほしい、投稿にもっと「いいね」がほしい。そう切望した少女は、浅はかにも「ショッキングな動画で話題をさらおう」と考えたという。


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■必死にもがく子猫たち

オーストラリア・クイーンズランド州ミルバンクに暮らす17歳の少女が、動物保護法違反および動物虐待致死容疑で逮捕された。

少女は水を張った小さな水槽に生まれたばかりの子猫3匹を入れ、無理やり水中に沈めて溺死させる様子を録画し、スナップチャットやフェイスブックに投稿していたのだ。

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■やめさせようとした友人

少女は友人に「子猫がいっぱい生まれたんだけど、育てるのに十分なスペースもないから殺して、ついでに動画を撮ろうと思っている」と、驚きの計画があることを打ち明けていた。

友人は「絶対にだめ!」「子猫をほしがっている人を探して、売るか譲るかしたほうがいい」と忠告したが、少女は「こんなことができるのも今のうち」などと言い、恐ろしい計画を実行に移した。未成年者は何をしても許されるといった、傲慢な甘えがあったようだ。

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■違法動画として通報される

しかし、少女の思惑は見事に外れた。

スナップチャットやフェイスブックに投稿した動画への反応を確かめてみたところ、そこに並んでいたのは動画への強い批判と、「あなたは病気だ」という厳しい指摘の言葉だった。

フェイスブックのユーザーは、動物虐待の違法動画としてサイトの運営者に通報。情報は警察にも入り、少女は逮捕された。


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■残虐な動画投稿の意図

警察の取り調べに対し、少女は「刺激的で残虐な動画は人気がある。『いいね』がいっぱい付くと思った」と供述している。

だが、少年期に動物を残虐する者は、いずれ人間に対しても凶悪事件を起こす可能性があると捉えている国は多い。事件は少年司法制度に準じて処理される予定だが、この先も少女に対する観察が続くものと期待されている。

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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ

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