妻に先立たれ失意の男性 激似の等身大シリコン像を作り心の支えに

最愛の妻が亡くなり、悲しみに暮れていた男性。その新居には今、妻と同じ容姿に仕上げた特注レプリカが置かれている。

人形
(zillii/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

家の完成を待ちわびていた妻が死去し、大変な衝撃を受けた男性。娘たちの悲しみも大きかったというが、今は持ち運びも可能な妻ソックリのシリコン像が、男性とその家族の家でほほ笑んでいる。


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■交通事故で突然の別れ

2017年、インドで暮らす男性(56)の妻が交通事故に遭い急死した。

当時この一家は新しい家を建てている最中で、亡くなった妻も理想の家が建つ日を楽しみにしていた。事故が起きたとき同じ車に乗っていた娘ふたり(25、22)は幸いにも無事だったが、妻の急死を受けて建築工事は一時中断することに。

それでも妻の最後の夢を叶えようと、2019年には工事を再開したという。

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■妻の等身大レプリカを制作

妻を亡くし大ショックを受けた男性は、娘たちと相談して「母さんの蝋人形を家に置こう」と考えた。しかし専門家から「ここは湿度が高い」「どうせなら蝋ではなくシリコン製のレプリカを…」とアドバイスを受けたという。

そこで男性は、等身大のレプリカを作れるというアーティストらに連絡。妻の写真数十枚と動画を手渡し、妻と同じ容姿の像をシリコンで制作するよう依頼した。

その一方で、「将来自分の髪でウィッグを作りたい」と妻が切って保管していた遺髪を利用し、カツラも作成。レプリカ像はアーティストたちが約1年かけて仕上げ、それにカツラをかぶせて妻の像がようやく完成した。

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■幸せだと語った男性