小型犬が闘犬に襲われボロボロにされて死亡 襲った犬の飼い主は無責任に逃走中
小型犬を散歩中に大型の闘犬と遭遇すると、飼い主はつい身構えてしまうだろう。
おとなしくしていても、迫力がある大型の闘犬。飼い主によるしっかりとしたしつけ、十分な食事や散歩がなされていると信じるのみだが…。
■公園を散歩中いきなり…
獰猛な大型犬は、一旦暴れ始めると飼い主ですらコントロールが難しい。そんな事件が英国・ロンドンのウーリッジから伝えられた。
被害に遭ったのは、大学生のレナータ・アラデニカさん(18)が飼っていたミニチュア・ピンシャーのロッコ。今月9日の夕方、公園を散歩中に、闘犬として知られるマスティフと遭遇したことが悲劇の始まりだった。
■マスティフの強すぎる力
唸りながら攻撃性を示すマスティフに驚き、愛犬ロッコを必死にかばったレナータさん。一方のマスティフの飼い主は、大型の闘犬ならではの重さと引っ張る力の強さになす術もなく、まるで制止できなかった。
ミニチュア・ピンシャーは、ドーベルマンの祖先であるジャーマン・ピンシャーを小型に改良したもので、体高30cm未満、体重5キロ未満の個体が多い。一方のマスティフは大型で筋骨隆々、体高は80cm前後で、体重は体格のよい成人男性ほどある。
■飼い主は無責任にも逃走
そんなマスティフに首を噛まれ、血だらけになったロッコ。くわえられたまま1分間ほど激しく振り回され、ボロボロになったロッコに、レナータさんの目からは涙があふれ出た。
ところが飼い主はマスティフを力ずくで引っ張ると、無責任にも現場から逃走してしまったという。
■警察に被害届を提出
自宅に戻ったロッコはレナータさんの母親の車で獣医の元に運ばれたが、その命を助けることは難しかった。
レナータさんは、続いて警察に被害届を提出。飼い主が逃走する様子をスマートフォンで録画していたことから、近いうちに飼い主が特定されるものと大きな期待を寄せているという。
獣医から請求された医療費は日本円で18万円を超えており、現在もクラウドファンディングで募金への協力が呼び掛けられている。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)