『追い風』安楽涼監督、DEGにカメラを向けたきっかけは「とある結婚式」

音楽と映画の祭典「MOOSIC LAB 2019」において、最優秀男優賞、ミュージシャン賞を受賞した映画『追い風』。

その監督である安楽涼氏と、主演・音楽を務めたDEGが、“映画を語る”配信番組『活弁シネマ倶楽部』に登場し、本作に惚れ込んだという番組MCの折田侑駿氏を前に、企画の経緯や物語の着想、二人の関係性までを語っている。

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■30年近い付き合いの仲

本作は、どん詰まりのラッパー・DEGの、実話に基づいた物語。監督である安楽氏とDEGは、30年近い付き合いの仲だ。

安楽監督にとってDEGは、ツラいときも悔しいときも、いつも笑っているように見えていたようで、そんな彼のことを心の底ではずっと理解できずにいたらしい。そんな中、そのDEGがこれまで見たことないほどに自らと向き合い、そして最高に笑う姿をある瞬間を目撃し、彼にカメラを向けようと思ったのだという。

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■ 本作のはじまりはとある結婚式

番組中、さっそく折田氏がDEGに対し、「劇中以上に“DEGスマイル”ですね！　いい笑顔ですよね」と口にすると、一同が笑い、和やかなムードに。

そんなDEGとは「産まれた産婦人科も同じなんです」という安楽監督。本作の企画のはじまりについては、「とある結婚式で、DEGがライブをすることになったんです。そのときに僕もカメラを持って式場に行ったのですが、来ると思っていたDEGの好きな人が来なかった。この映画と同じ状況が実生活で起こったんです」と語る。