薬局からイソジンが消え… メルカリで「透明なうがい薬」が大量転売
吉村知事の記者会見の影響を受けて、うがい薬の品切れが続出。医薬品の転売は違法だがフリマアプリには…
4日に行われた記者会見の中で、大阪府の吉村洋文知事が、うがい薬に含まれる成分「ポビドンヨード」が、新型コロナウイルス感染症の治療に効果が期待できることを確認したと発表。
これにより、瞬く間にドラッグストアなどでうがい薬の品切れが続出している他、フリマアプリには“グレー”な商品が大量出品される事態となっている。
■薬局などで売り切れ続出
吉村知事の会見の様子は、同日放送の『情報ライブミヤネ屋』(日本テレビ系)などでも中継された。会見では、「ポビドンヨード」が含まれている市販のうがい薬が並べられていたこともあり、放送後からうがい薬を求める人が続出。
吉村知事は会見の中で「不必要な買い占めはぜひやめていただきたい」とも発言していたが、しらべぇ編集部員が首都圏のドラッグストアを数店舗回ったところ、軒並み欠品状態に。店員に在庫や入荷時期などを尋ねる客の姿も見られた。
■医薬品の転売は法に抵触する可能性
コロナ禍において、こうした買い占めとセットで問題視されてきたのが「転売ヤー」の存在だ。
しかし、代表的なムンディファーマ株式会社の『イソジンうがい薬』をはじめとする「ポビドンヨード」が含まれるうがい薬は「第3類医薬品」であり、許可なく医薬品を販売する行為は医薬品医療機器等法に抵触する恐れが。
そのため、『メルカリ』などのフリマアプリやオークションサイトでは、こうした医薬品は出品禁止物に定められている。