「Switchを店頭に並べられない」 店員が落胆する転売ヤーの非道な手口
任天堂の人気ゲーム機「Switch」を求める転売ヤーと店側の応酬が、話題を呼んでいる。
2020/07/29 06:45
家電量販店に勤めるツイッターユーザーが明かした、多数の商品を購入してはフリマアプリなどで売りさばく「転売ヤー」の狡猾な手口が、話題を呼んでいる。
ほかのユーザーからも、「どうしようもない」「なんとも恐ろしい…」と、呆れた声が殺到している。
■在庫はあっても…
Switchの在庫問い合わせが増えてきたので現状をお伝えします。ぶっちゃけ在庫はあります。でも店頭に並べることができません。転売ヤーが店に押しかけて買い占めるからです。店としてもそうされないように工夫してきましたが万策尽きました。
— やまだえれき (@yamada_electric) July 27, 2020
ツイッターユーザーのやまだえれきさんは27日、「ぶっちゃけ在庫はあります。でも店頭に並べることができません。転売ヤーが店に押しかけて買い占めるからです」とつづり、彼らの買い占めが原因で、ゲームメーカー任天堂のゲーム機「Nintendo Switch」を店頭に並べられない苦しい事情を告白した。
これまで、店側と転売ヤーの間で多くの攻防戦を繰り広げてきたと振り返るやまださん。店ではダミーカードと呼ばれる「札」をレジに持っていくことで商品と交換、購入できるシステムをとっており、1人1台までとルールを決めていたようだ。
しかし、開店と同時に転売ヤーが大量に札を奪い取り、その後仲間内でカードを分け合ったり、それを禁じると、「札」の偽造をするなど完全ルール無視で購入を続けたという。
在庫状況の開示をやめても、堂々と尋ねてきたり、「俺は客だ。50人の仲間を連れて来店するぞ」といった脅迫まがいのこともされたこともあったと振り返る。
■まさかの「代わりに買ってきて」
転売ヤーの行動はさらに発展を見せる。
店舗入口で待機し、転売目的ではない来店客に対し、お金を渡し代わりに購入を頼むことまでしてきたのだ。これにはほかの客から苦情が入ったといい、ついに店側だけの問題にとどまらなくなってしまった。
やまださんは転売対策を担う役職にないが、多くのツイッターユーザーから寄せられた、「購入直後、新品として転売できないよう一度開封してもらう」という方法が効果的なのではないかと感じたという。