マクドナルド店舗の屋根に遺体 空き巣から殺人容疑者になった18歳の女を逮捕
これは善良な市民が恐れるべき、あまりにも不運な犯行被害のパターンかもしれない。
ある朝、マクドナルドの店舗の屋根の上に乗せられていた成人男性の遺体。殺害されたことは明白だった。いったいなぜ、誰が何の目的でそのようなことをしたのか。
■店舗の屋根の上に遺体
米国・ニューヨーク市ブロンクス区にあるマクドナルドの店舗で今月15日午前6時頃、メンテナンス作業員が屋根の上に男性の遺体が乗っていることに気づき、警察に通報した。
遺体は、現場のすぐ隣のアパートに暮らすリチャード・ハムレットさんであると判明。ニューヨーク市警は殺人事件とみて、死体遺棄の目撃情報や防犯カメラの映像を追った。
■18歳の女が容疑を認める
捜査の結果、市警は16日夕方に事件の容疑者として、アイヤム・スタムリスという18歳の女の身柄を拘束した。
容疑を認めたスタムリスは、「男友達2人とあるアパートの一室に侵入したところ、ハムレットさんと遭遇した。顔を見られたので殺害した」と供述。男たちは今なお逃走中で、警察が行方を追っている。
■外に放り投げられた遺体
スタムリス容疑者と男たちは家人のハムレットさんを激しく殴り、液体苛性ソーダを無理やり飲ませたうえで、首を絞めて殺していた。
ハムレットさんの遺体は毛布とビニール袋に包まれ、アパートの窓から外へ放り投げられてマクドナルドの屋根に落下。警察の捜査に協力するため、店舗はしばらくの休業を余儀なくされている。
■説得・闘争より逃げること
家人と鉢合わせになったことで、空き巣が強盗と化したこの事件。犯人と遭遇することのタイミングの不運について、アパートの住民はメディアの取材に「悪夢のような恐怖」と訴えている。
犯人と鉢合わせしてしまった場合、気づかれる前に外に逃げて助けを求めることが最も安全で、もしも気づかれたら近くにある危険物を投げつけ、犯人がひるんだ隙に逃げることが大事だという。
高齢者は犯人に冷静に説得しようとしたり、腕力に自信のある者は闘おうとすることもあるが、パニックになった犯人ほど危険な者はいないと心得ておくべきだという。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)