「子供を助けて」 火災現場から息子を投げ出した母親が焼死体で発見
子供をバルコニーから投げるなり、すぐに真っ赤に燃える火の中へ…。母親の願いは、ふたりの子供を救うことだけだった。
■再び火の中へ
フィリップさんが男の子を救った直後、周辺からはレイチェルさんに向けても「飛び降りて!」という声が上がった。
ヤケドは負っていたものの、バルコニーは3階。飛び降りても骨折程度のケガで済むと隣人たちは判断したが、レイチェルさんは男の子の無事を確認するなり、燃え盛る炎の中に戻っていった。レイチェルさんには8歳の娘もいることから、娘の無事を確認するためだったとみられている。
■男性のコメント
その後に、レイチェルさんの娘も脱出に成功。フィリップさんが救った男の子と共に病院に搬送され治療を受けているが、ふたりとも命に別状はないという。しかしレイチェルさんは逃げ遅れ、遺体となって発見された。
この救出劇で英雄と呼ばれたフィリップさんは、メディアの取材を受け「英雄は僕ではなくお母さんです」とコメント。
「なぜなら彼女は子供たちを救うために命を捧げたのですから」とも語り、亡くなったレイチェルさんの愛と勇気を称えた。なおレイチェルさんの夫は仕事に出ていたため、難を逃れたという。
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(文/しらべぇ編集部・マローン 小原)