亡夫の臓器で助かった男性に再びの危機 「今度は私が救う」と未亡人も臓器提供
かつて夫の臓器で助かった男性が、再び臓器移植が必要な状態に。それを知った未亡人は、迷うことなく救いの手を差し伸べた。
夫が臓器提供者となり救った男性に、再び危機が訪れた。それを知った女性は、今度は自身の臓器を提供しようと決意。ためらうことなく健康な腎臓を提供した女性が、胸中を明かした。
■16年前の臓器提供
米国・フロリダ州で働いていたブライアン・ヘリントンさんは、仕事中の事故が原因で死亡。その後すぐに腎臓と膵臓(すいぞう)をジェフ・グレインジャーさんという名の患者に提供し、さらに心臓、両肺、肝臓も他の複数の患者に提供して命を救った。
ジェフさんはへリントンさんの妻テリーさんと連絡を取り合うようになり、ふたりの間には強い友情が芽生えた。
■再びの体調悪化
ブライアンさんのため、そしてブライアンさんの遺族のためにも、提供してもらった臓器をずっと大事にしたい。そう考えていたジェフさんだが、2019年1月には「腎臓の機能がひどく低下している」と医師に聞かされ、大きなショックを受けた。
さっそくテリーさんに電話をかけ事情を伝えたジェフさんは、「いただいた腎臓がダメになってしまった、本当に申し訳ない」と謝罪したという。